PROFILE

あべ ゆうこ

1988年、北海道生まれ。

2016年8月頃から、クレヨンによるスクラッチアート作品の制作をはじめる。

2016年12月~2017年1月31日まで、「ouchi shop Kurasi」ではじめての作品展を行う。

2017年6月1日~7月3日まで、「Cafe&IT Fiesta」で『あべゆうこ スクラッチアート展』を開催。

2017年8月13日~31日まで、「おうちカフェMayMe's」で三回目の作品展。

2018年1月9日~31日まで、「Ouchi shop Kurasi」で「あべゆうこスクラッチアート展」。

2018年7月14日~22日まで、北海道栗山町にある小林酒造内「ギャラリーまる田」で、五回目の作品展を開催。






二十歳頃、それまで大切にしていた人やものを立て続けに喪って、今まで生きてきた世界が、足元から崩れたような気がしました。

目に映る景色が、古い写真のように、枯れた秋の野原の様な色に見えた。

空がセピア色に見えた。

本当は、その時は七月で、空は透き通るような青だったはずなのに。

心の負担が体にあらわれ、家の中を歩くだけで辛くて嘔吐するので、寝たきりのような生活が、しばらく続きました。

体調の悪さと薬の影響で朦朧とする意識の中、弱々しく不規則な自分の心音を聞きながら、「何も成し遂げられないまま、自分はこのまま死ぬのか」と思いました。

日に日に弱っていく中、繰り返し頭をよぎる「本当にこのまま死んでしまうのか?」という問いに、ある時、心の一番奥底に残っていた何かが答えました。


「まだ、生きていたい。生きて、生きて、幸せになりたい」


当時は文字通り、心身の健康も、夢も希望も、何もかも失った状態で、自分には何も残っていませんでした。

それなのに、手を差し伸べてくれる人がいた。

優しくしてくれた方たちがいて、今、私は生きて絵を描いていられます。

本当に幸せなことだと思います。

これからも、私は生きて、絵を描いていたい。

そして、私が優しくしてもらったから生きていられるように、いつかどこかで、私自身と作品が、誰かの生きる力となれます様に。


2018年7月16日

あべ ゆうこ